高校生に伝えたいのは、メディアやテレビで切り取られた有名人の言葉なんかじゃなくて、社会に対してぶつかっていく大人のリアルな本気だ。自分も含め、まだまだ一人前なんかじゃなくこれからの人たちばかりだけれど、高校生にはそんな未熟な大人に未来の自分を重ねて欲しいと思う。―遠藤謙(エンジニア)
母校である沼津東高校の副校長先生と、同校の先輩であるエンジニアの遠藤謙さんが中心となって企画された「沼津未来塾」。そのトライアルともいえる第一回に講師の1人として呼んでいただき、沼津エリアの高校生を対象に話をさせていただきました。
「沼津出身で、各界で活躍している方々と、沼津の高校生がフランクにゼミ形式で語り合う場を設けることで、高校生の将来の展望や意欲を刺激する」という趣旨の元、学校が呼んだ講師の話を全校生徒が体育館で聞く従来のスタイルとは異なり、様々なエリアで活動する講師たちを集め、高校生が自分たちで誰の話を聞きにいくかを決めるという新しい試みです。
第一回の今回は、以下の方々が講師として参加しました。
「出版・雑誌編集者」伊藤大地氏 BuzzFeed Japan 編集長
「エンジニア」 遠藤謙氏 株式会社Xiborg CEO
「研究者」 神成淳司氏 慶応大学総合政策学部教授
「一級建築士」吉川和博氏 デザイン事務所「●▲■」主催
「アスレティックトレーナー」 中山佑介 TMG athletics代表
趣旨を反映すべく、今までのどの講演やセミナーよりも参加者との距離の近さを意識し、最初にアスレティックトレーナーという職業と僕のバックグラウンドを手短に説明した後は、対話形式で進めていきました。
講師5人による講義・対話は別部屋にて同時進行ですが、50分ずつ計2人の話を聞けるという構成で、エンジニアの遠藤さんの話を聞いた後に、アスレティックトレーナーの僕の所に来てくれたりと、参加した高校生の興味関心を深めるだけでなく広げるきっかけにもなったと思います。
時間が過ぎても質問を続けたり、閉会式の後にも講師と話にくる高校生達をみると、異なるバックグラウンドを持ち、異なる領域で活動する大人達のリアルな本気が、彼らに伝わったように感じました。
とても意義のある試みに参加させて頂けたことを光栄に思っています。 関係者の皆様、ありがとうございました。
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